年齢別の虫歯になりやすいところ
虫歯というのは老若男女問わず悩まされるものですが、年齢によって虫歯のできやすい場所が変わります。今回はこどもの歯磨きの時に特に気を付けたいポイントをチェックしましょう。
1歳~5歳頃
乳歯(子供の歯)は、永久歯(大人の歯)よりも歯が弱く、虫歯になりやすい傾向があります。歯の生えはじめは、特に歯の表面のエナメル質も十分に固まっていないため、軟らかく、酸に弱いので要注意です。この時期に小さな瓶タイプの乳酸飲料をよく飲む子は上の前歯がよく虫歯になっています。3歳頃から奥歯が生えてきたら奥歯の溝のところを特に仕上げ磨きのときに気を付けてあげると良いでしょう。
6~10歳頃
永久歯も生え始めは虫歯になりやすいです。第一大臼歯(歯がそろっている場合、前歯の真ん中から数えて6番目の歯)は特に複雑な形をしています。6歳頃から生えてくることから6歳臼歯とも呼ばれています。第一大臼歯が顔を出してからきれいに生え終わるまで、上顎で約11ヶ月、下顎で約17ヶ月時間がかかります!小学校低学年頃は、生えはじめたばかりの未完成な永久歯が多い状態ですので、まだまだ夜だけでも仕上げ磨きをして、生えたばかりの永久歯を特に気を付けてあげると良いでしょう。歯ブラシを軽い力で当てて丁寧に磨くことが大切です。
中学生、高校生
永久歯が生えそろうのは14歳頃です。やはり、奥歯の嚙み合わせる部分の溝が虫歯になりやすいです。また、年齢としては、偏食や歯磨き不足が目立ちやすい時期です。小学生まで虫歯が全くなくきれいだったのに、数年ぶりに来院したら虫歯が多くできていてショックを受けたりします。保護者の方の仕上げ磨きもなくなり、学校生活や塾や習い事で忙しくなりきちんと磨いていない場合が多いようです。忙しくても夜だけでも時間をかけて丁寧に磨くようにしましょう。また、定期的な検診を受け、虫歯ができても小さいうちに気が付き治療をすることが大切です。