指しゃぶりについて
[2020.05.11]
指しゃぶりには不安や緊張を抑制する効果があるといわれており、ピークは1歳半から2歳ころです。この時期の指しゃぶりは口腔周囲筋の発達にもつながり、自然な生理的行為です。指しゃぶりが2歳半を過ぎても続いてしまうと、歯並びやあごの発育に悪影響が残る可能性があります。
対応としては、
- 周囲の話を理解するようになったら、子供と向き合ってきちんとお話をする。
- 眠くなった時に指しゃぶりをしてしまう場合は、母親が手をつないであげることで安心感を与え、同時に指を抑えるようにする。
- 指にキャラクターグッズが描かれたテーピングテープや絆創膏を貼る、新しい靴下を手にはかせるなど、物理的に指しゃぶりができないようにする。
- 軟らかいおしゃぶりを使用する。(ただし長期間の使用は親も乳児も依存しやすいといわれているので常用は避ける。)
などがあります。
3歳半を過ぎても指しゃぶりが続く場合は、少し積極的に対応したほうが良いですが、周囲が子供と向き合い、幼稚園・保育園や家庭での心の不安を解消させることが重要です。指しゃぶりについては、怒らない、無理にやめさせない、子供の良いところを親が褒めるようにする、など心のケアが必要です。
焦らずに対応しましょう。
<参考文献 口腔習癖 河井聡 著 医歯薬出版株式会社>