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乳歯と永久歯

[2020.04.17]

 時々、お子さんの虫歯の治療で、「子供の歯は生え変わるけど、乳歯も虫歯の治療した方がいいの?」という質問をされます。歯の状況にもよりますが治療した方が良い場合が多いです。

 乳歯は永久歯に比べ、歯の質が柔らかく、虫歯になると進行が速いです。そのため、乳歯の虫歯が本来生え変わる時期よりも早く乳歯が抜けたり、抜かなくてはならなくったりします。そうすると、乳歯がないためにあごが正常に発達しなくなったり、永久歯が本来生えてくるスペースがなくなって歯並びが悪くなったりします。なので、少しでも虫歯かな?と思ったら歯科医院でチェック、治療してもらうことが大切です。お子さんの年齢やお口の状態によっては経過観察になることもありますが、虫歯かな?あやしいな、と思ったらできるだけ早めに受診しましょう。

 では、虫歯の色は何色でしょう?虫歯といえば黒や茶色を思い浮かべませんか?乳歯の虫歯は黒や茶色のものだけでなく、白いものもあります。白い虫歯は初期虫歯です。乳歯のエナメル質は大人の半分くらいといわれています。乳歯は酸に弱い性質なので、エナメル質が溶けてしまうと、一気に神経まで到達してしまいます。健康な乳歯は透明感があり艶がある白い歯です。お子さんの仕上げ磨きの時などに、歯がまだらに艶のない白い色になっていないかチェックしてみましょう。

 歯は、長い時間をかけて作られます。乳歯のもとになる歯胚は妊娠7~10週目に作られ、永久歯の中で最も早く6~7歳頃に生えてくる奥歯のもとも妊娠3~5ヶ月ごろにつくられます。それからあごの中でゆっくりゆっくり成長していきます。6歳頃から12歳頃にかけて乳歯は永久歯に生え変わり、親知らずは(生えてこない人もいますが)10代後半から20前半にかけて生えてきます。永久歯は抜けたらもう生えてきません!何年もかけて成長してきた歯をおじいちゃん、おばあちゃんになっても自分の歯でおいしい食事ができるように大切にしましょう!

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