メニュー

人間の噛む力

[2021.07.09]

人間の噛む力

 

 

歯をグッと噛みしめたとき、どのくらいの力が加わっていると思いますか?

人間が力いっぱい歯を食いしばった時にでる噛む力は、自分の体重程度と言われています。例えば体重50㎏の人なら、噛む力は50㎏を出すことができます。

よく固いものを食べている人や、スポーツジムなどで鍛えている人は、歯を食いしばることが多いので、最大に噛む力が体重以上になることもあります。

 

食事の時に食べやすい硬さは、その人の噛む力の25%~30%程度であり、硬いせんべいやピーナッツを噛むためには、せんべいで約14㎏、ピーナッツで約12㎏の力がいると言われています。硬い食べ物を噛み砕くためには、これぐらいの力が歯と歯茎にかかってきます。食べ物を美味しく快適に噛もうと思えば、これらの力に耐えられるだけの健康な歯と歯茎が必要になります。

ところが、奥歯の一番大きな第一大臼歯をたった1本失うだけで、噛む力は約半分に低下すると言われています。仮に入れ歯やブリッジを入れたとしても、本来の自分の歯で噛む力には及びません。また、歯ぎしりをしている方は、無意識に最大の力で噛んでいることが多い為、顎の痛みや歯の破折につながるので注意が必要です。

 

奥歯を虫歯や歯周病で失ったままにしていませんか?

噛む力が衰えると、食事が楽しくなく、軟らかいものばかり好んで食べるようになります。そうすると噛む回数が減り、脳への刺激が減少することで、認知症やメタボリックシンドロ-ムなどの生活習慣病にまで発展することがあります。自分の歯で食事ができれば、健康な生活につながります。虫歯や歯周病予防を行い、歯を失わないように取り組むことも噛む力につながります。歯の健康、寿命を守るために、歯科医院で定期健診を受けて、口腔内をチェックしましょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME