糖尿病予防とお口から健康になる5つの習慣
習慣①歯科医院での定期清掃
お口は体の中で最も酷使され、汚れやすい部分です。日常生活においてわかるように、流し台もガスレンジも毎日マメにお掃除しているつもりでも、気づけば汚れが溜まり、本格的なお掃除が必要になりますよね。お口も同じで、日々のケアに加えて、プロフェッショナルによる清掃が不可欠なのです。できれば3~4カ月に一回、少なくとも半年に1回は歯科医院で定期検診をし、歯と歯ぐき、歯間のメンテナンスをしましょう。
習慣②歯間清掃
1日の歯磨き回数と歯間清掃、つまりデンタルフロスや歯間ブラシを使用した場合に、死亡率はどう変化するかを解析したデータがあります。1日4回以上歯を磨いた人と1回以下の人との間に、死亡リスクに統計学的な有意差は認められなかったことに対して、週5回以上歯間清掃をしている人は、ほとんどしていない人に比べて死亡リスクが3割近く減ったそうです。歯と歯の間のお掃除の大切さを、命に関わる常識として理解しましょう。
習慣③夜7時までの食事
糖質制限など食べ物の内容以上に大切なのは、夕食をとる時間です。夕食はできれば夜7時までに済ませてしまいましょう。そして食後はお口をピカピカに磨きあげて、「お口にチャック」、夜食や間食はなしです。でも、夜7時までに食べることが仕事柄難しい方は1時間や30分でも早く食べるように心がけ、夜はすい臓をはじめとする内臓を休ませましょう。
習慣④乳酸菌生活
これまでは、腸やお腹にいいからと乳酸菌をとっていた人が多いと思いますが、ロイテリ菌(自然由来・健康体由来)という乳酸菌は、お口の中でむし歯や歯周病菌の働きを弱めることが明らかになっています。お口のためにも、日々の食生活に乳酸菌を取り入れていきましょう。
習慣⑤ガムで唾液トレーニング
元気な人で1日に1.5リットル(ペットボトル3本)もの唾液を出します。ところが、現代の食事は柔らかいものが多く咀嚼回数も減るため、大人も子供も唾液の量が減っています。唾液は、そのものが万能の霊水です。きちんと噛んで唾液がたっぷり出る体づくりをしておくこと、つまりガムトレーニングも運動と同じくらい健康長寿には重要となります。
参考文献「糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい」