口呼吸が引き起こすアデノイド肥大について
[2020.04.07]
口呼吸をすることでアデノイド肥大が起き、色々な症状が出てくることがあります。
気道が狭くなるため、鼻づまりや鼻声、いびき、場合によっては睡眠時無呼吸症候群が起こることもあります。鼻づまりが原因で、赤ちゃんの哺乳がうまくできず栄養障害になったり、幼児の夜泣きや、寝起きの悪さ、集中力の低下につながることもあります。
またアデノイド肥大によるいびきや無呼吸症候群により、睡眠障害が引き起こされます。睡眠障害が原因で、成長ホルモンの分泌が悪くなり、低身長、発育障害、集中力、記憶力の低下などが生じることがあります。また、重い呼吸障害の場合、睡眠時の血液酸素量が低下し、脳にダメージが生じ、発達障害につながる可能性もあります。さらに症状が長く続くことにより、アデノイド顔貌(歯が出る、二重あご、唇が分厚い、鼻が小さい等)や、胸の変形(漏斗胸)などが起こることもあります。その他にも、アデノイド肥大が原因で中耳炎になりやすくなり、軽度の難聴を引き起こすこともあります。
場合によっては手術を受けなければならない可能性もあります。
口呼吸はできるだけ早期に改善した方がよいでしょう。
≪参考文献 全身の発育を口から見る 口育 安部秀弘著≫