歯の輝き、艶について
☆歯の輝き、ツヤの決め手はエナメル質の密度☆
健康的で美しい歯は、ただ白いだけではなく、ツヤがあり輝いて見えます。ツヤのある歯は、表面がなめらかでエナメル質内部の密度が高いのです。骨密度はよく聞く単語だと思うのですが、歯の内部のエナメル質の密度も食べ物や飲み物で変化します。
歯の表面を覆うエナメル質は、人体の中で最も硬い組織です。厚さ2~3mmの非常に薄い層です。どれくらいの硬さなのか、物の硬さを測る単位のモース硬度で見てみましょう。
身近にあるもののモース硬度
モース硬度1 チョーク
モース硬度2.5 人間の爪、象牙、
モース硬度3.5 銅
モース硬度4 鉄、真珠
モース硬度5 ガラス
モース硬度5.5 ナイフの刃
モース硬度6 オパール
モース硬度7 歯のエナメル質
モース硬度8 エメラルド
モース硬度9 ルビー、サファイア
モース硬度10 ダイヤモンド
こんなに硬いエナメル質ですが、酸には弱いという弱点があります。磨き残しの歯垢が作り出す酸によって歯が溶け、歯の表面がデコボコし、エナメル質の密度も低下すると、歯の透明感はなくなり、ツヤがない歯になります。酸性の強い食べ物、炭酸飲料やジュース、ワイン、お酢、柑橘系の果物などを飲食した後は、しっかり歯磨きをしましょう。ツヤの回復には唾液からカルシウムやリン酸など歯に必要なミネラルを取り込むことが必要です。歯の再石灰化が進むと歯の結晶密度が増加し、外からの光を正反射し、歯のツヤがでます。歯のエナメル質の再石灰化を促進するフッ素配合の歯磨き剤を使用するのもよいでしょう。